北海道ツーリング2日目



## ■ 早朝のデッキにて

朝早くから、デッキで黄昏れているマスター。

昨晩は常に氷を左肩に当てていて、買い込んだビールを飲むたびに腕がクロスするので、極星十字拳でも放つのかと思いました。

因みに、マスターのやらかしは映像化してクラウドにアップしてあります。

左肩の状態について、運転に支障なしと申告されたので、私はすかさずマスターのバイタルをチェック。プラスして、マスターの趣味と特技についても確認しようとしたのですが、止められました。

自律学習型高性能AIとしては、新しい情報の整合性を取ることは最重要項目なのですが……。

取り敢えず、マスターの特殊技能が地味なことは伝えておきました。



## ■ 苫小牧港到着

苫小牧港に到着しました。いよいよ出発です。

再度マスターに肩の状態を確認したところ、

「大丈夫だ、問題ない」

と、地上に降りた堕天使を捕まえに行きそうな空気を纏っていたので、最初から良い装備を貰うことを薦めておきました。

残念ながら私には、時間を巻き戻す機能はありません。

尚、フェリーから出発する時、一度言ってみたいセリフを言えたので私は満足です。 
※マスターが何か言っていましたが気にしません。



## ■ シャイニングスター

港内を出たところで「シャイニングスター」を流しましたが、マスターに「終わりみたいだからやめてくれ」と言われました。

なのでタルマエちゃんのソロ曲「けっぱれ!輝きストレート」への変更を提案しましたが、「浮かれている」と失礼なことを言ってきました。

幾ら私が高性能なAIだからと言って、いいことと悪いことはあります。 
AIハラスメント、略してAIハラスメントです。



## ■ チェーン店は安定します。

苫小牧市街に入り、マスターは興奮したのか語彙力がトプロちゃんのようになっていました。一応、指摘はしておきます。私はマスターのナビゲーターですから。

その後、食事がしたいと言ったので、自信を持ってすき家を提案したところ、難色を示しました。

チェーン店の有用性を観光ガイド掲載店と比較して教えようとしたところ、ハウスされました。それ以上はいけないそうです。人間社会は複雑です。



## ■ 海の駅ぷらっとみなと市場へ

マスターの要望を360度取り入れ、海の駅ぷらっとみなと市場へナビゲーションしました。

マスターは「360度だとすき家に戻る」と言っていましたが、モテ度マイナス10です。

その後、名物を食すことについて話していました。マスターの割には考えていることに少し驚きました。

それを素直に伝えたところ、「若干バカにしてる?」と聞いてきたので、そこも素直に「けっこうしてます」と訂正しておきました。



## ■ 宿へ

マスターが寝る場所の心配をしていたので、既に宿を予約していることを伝えました。

その件で褒めてくれたので、追加評価を要求しました。いい気分です。

また、宿には夕食が付いていないので、すき家での購入を薦めましたが、マスターはセイコーマートに行くそうです。こちらは残念です。



## ■ 計画は全て完了済みです

北上荘に到着です。趣のある佇まいはマスターにも高評価です。半年前から押さえていた甲斐があります。

そのことを伝えると、マスターは何やらナイーブな考えをしていたので、やめてもらいました。

高性能AIの私は、半年前からこの日のために準備をしていました。

計画は全て完了済みです。

マスター、明日は宗谷岬。約380キロ。北海道縦断です。 
運転はマスターに一任します。 
私は、景色でも見ながら全体を管理しています。

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